前後の文章をつなげる文法「-아/어서」の使い方について説明していきます。
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もくじ
文法「-아/어서」
-아/어서
~ので、~から
文法:-아/어서
連結語尾:~ので、~から、~くて
読み(発音):-a/eoseo(-ア/オソ)
理由・原因を表す連結語尾を指し、前後の文を一つにつなげるときに使います。
構成を知る
step
12つの文(前文と後文)
前文:「仕事が忙しいです」
後文:「疲れます」
step
22つの文を一つにつなげる
前文+後文:「仕事が忙しいので疲れます」
このような一文をつくることができます。
2つの文をつなげる連結語尾「ので」が今回説明する文法「-아/어서」です。
関係性を知る
step
1連結語尾でつなげた一文
連結文:「お腹が痛いので病院に行きます」
(前文+連結語尾+後文)
step
2前文と後文に分けて考える
前文:「お腹が痛いです」
後文:「病院に行きます」
step
32つの文の関係性は?
前文「お腹が痛いです」は、後文「病院に行きます」の理由・原因を表しています。
「なぜ病院に行くのか?」それは「お腹が痛いから」ということですね。
文法の使い方
- -아서
- -어서
文法「-아/어서」は前文に使用される用語によって、「-아서」と「-어서」どちらを使うかが決まります。
文法の使い方 ①
用語の語幹が陽性母音(ㅏ, ㅗ)であれば、「-아서」を使います。
基本形 | 日本語の意味 | 文法「-아/어서」 |
가다 | 行く | 가서 |
살다 | 住む | 살아서 |
오다 | 来る | 와서 |
놀다 | 遊ぶ | 놀아서 |
表の赤字部分(「가다」と「오다」)に注目してみましょう。
「가다」には「가아서」で、「오다」は「오아서」じゃないの?と思いますよね?
語幹にただ「-아서」をつければ良いということではありません。
これはパッチムがない語幹にみられる文字の縮約・複合などが関係しています。
「가다」の場合:「가다」+「-아서」(縮約されて)=「가서」
「오다」の場合:「오다」+「-아서」(複合されて)=「와서」
<パッチムのない語幹の母音が「ㅏ, ㅓ」>
「아, 어」と縮約
「가다」→「가」+「아서」(가と아が縮約)→「가서」
<パッチムのない語幹の母音が「ㅗ, ㅜ, l」>
「아, 어」と複合
「오다」→「오」+「아서」(오と아が複合)→「와서」
文法の使い方 ②
用語の語幹が陽性母音以外(ㅏ, ㅗ以外)であれば、「-어서」を使います。
基本形 | 日本語の意味 | 文法「-아/어서」 |
서다 | 立つ | 서서 |
맛있다 | おいしい | 맛있어서 |
배우다 | 習う | 배워서 |
마시다 | 飲む | 마셔서 |
表の赤字部分(「서다」と「마시다」)に注目してみましょう。
この2つも『文法の使い方 ①』で説明したようなルールが存在します。
同じく縮約・複合などによりかたちが変化します。
「서다」の場合:「서다」+「-어서」(縮約されて)=「서서」
「배우다」の場合:「배우다」+「-어서」(複合されて)=「배워서」
「마시다」の場合:「마시다」+「-어서」(複合されて)=「마셔서」
<パッチムのない語幹の母音が「ㅏ, ㅓ」>
「아, 어」と縮約
「서다」→「서」+「어서」(서と어が縮約)→「서서」
<パッチムのない語幹の母音が「ㅗ, ㅜ, l」>
「아, 어」と複合
「배우다」→「우」+「어서」(우と어が複合)→「배워서」
「마시다」→「시」+「어서」(시と어が複合)→「마셔서」
文法の使い方 ③ 『名詞』
名詞に用いる場合は「-여서/-이어서」を使います。
名詞 | 日本語の意味 | 文法「-아/어서」 |
주부 | 主婦 | 주부여서 |
학생 | 学生 | 학생이어서 |
パッチムの有無で「-여서/-이어서」どちらを使うか決まります。
「주부」の場合:(用語のおわりにパッチムがないので)「주부여서」
「학생」の場合:(用語のおわりにパッチムがあるので)「학생이어서」
「-여서/-이어서」は「-라서/-이라서」と表現することもできます。
「주부」の場合:(用語のおわりにパッチムがないので)「주부라서」
「학생」の場合:(用語のおわりにパッチムがあるので)「학생이라서」
文法の使い方 ④ 『例外』
その他『文法の使い方 ①~③』に当てはまらない例外があります。
基本形 | 日本語の意味 | 文法「-아/어서」 |
하다 | する | 해서 |
쓰다 | 使う、書くなど | 써서 |
덥다 | 暑い | 더워서 |
예쁘다 | かわいい、きれい | 예뻐서 |
例外について①
「하다」の場合:「해서」
例外について②
「덥다」の場合:「더워서」
例外について③
「쓰다」の場合:(語幹が語頭にあるので、「ㅡ」がとれて)「써서」
「예쁘다」の場合:(「ㅡ」がとれ、ひとつ前が陰母音なので)「예뻐서」
<「하다」の場合>
「하다」→「해서」
<「으」不規則活用>
・語幹が母音「ㅡ」でおわる場合、「ㅡ」がとれて「-아/어서」がつきます。またひとつ前の文字が陽母音の場合は「-아서」、陰母音の場合は「-어서」がつきます。
・語幹の母音「ㅡ」が語頭にある場合、「ㅡ」がとれて「-어서」でつなげます。
文法の使い方 ⑤ 『過去形』
過去形に対して「-아/어서」をつけることはできません。
現在形「멋있다(かっこいい)」は「멋있어서(かっこいいので)」となります。
過去形「멋있었다(かっこよかった)」の場合、「멋있었어서」とはなりません。
その場合、現在形と同じく「멋있어서」を使います。
例文紹介
ここまで説明をした内容をもとに、例文を紹介いたします。
비가 와서 집에서 놀아요.
雨が降るので家で遊びます。
이 김치는 매워서 못 먹어요.
このキムチは辛くて食べられません。
일이 바빠서 피곤해요.
仕事が忙しくて疲れます。
맛있어서 또 먹었어요.
おいしかったのでまた食べました。