ハングル文字には母音と子音、またパッチムとよばれる子音や合成母音といったものがあり、それらを組み合わせて1つの文字となります。
ローマ字のような構成になっていますので覚えることはそれほど難しくありません。
ただ同じ音でも発音の仕方(口のカタチ)が異なるものも存在しますので注意しながら覚えていきましょう。
もくじ
ハングル文字の基本 「基本母音」
ハングル文字の基本 「無音記号」
ハングルには「ㅇ」という音のない記号が存在します。これは母音と組み合わせることで、音をもつ文字となります。
たとえば無音記号「ㅇ」に母音「ㅏ」を組み合わせると「아」という文字が完成し、基本母音の音をそのままに「ア」と発音します。
ハングル文字の基本 「子音(平音)」
子音にもそれぞれ音が存在します。
たとえば子音「ㄱ (k)」に母音「ㅏ (a)」を組み合わせると「가 (ka)」という文字が完成し、ローマ字のように「カ」と発音します。
ハングル文字の基本 「子音(激音)」
激しく息を出して発音する子音が「激音」です。平音にも似た子音がありますが、同じ音でも発音の仕方は異なります。
たとえば平音「가」と激音「카」はどちらも同じ「カ」ですが、激音「카」は強く息を出しながら「カ」と発音します。
ハングル文字の基本 「子音(濃音)」
濃音は激音と同じく強く発音しますが、発音する際に息を出しません。あたまに「っ」がついていると思って発音するのがコツです。
日本語の「まっか」や「さっき」という言葉を「っか」、「っき」と読んでみると発音しやすいと思います。
日本語には先頭に小さな「っ」が入る単語がないので初めのうちは慣れないと思いますが、繰り返し発音することで自然と発音できるようになるでしょう。
ハングル文字の基本 「パッチム」
パッチムは韓国語で「下敷き」という意味です。
その名のとおり母音と子音のさらに下につけて使用します。
上の表にあるとおり[k型, p型, t型]という3つの型、さらに[口音, 鼻音, 流音]の3つに分類され、それぞれ発音の仕方が異なります。
たとえばスープを意味する「국」ですとk型ですので「クック」と発音しますし、ご飯を意味する「밥」ですと「パプ」と発音します。
このとき発音の仕方にも注意が必要です。
パッチム発音のポイント
「국」の場合
クック[kukku]ではなく、クッ[kukk]と最後の[u]まで言い切らない。
口を開けたまま、喉をしめつけるように発音するのがコツ。
「밥」の場合
パプ[papu]ではなく、パプ[pap]と最後の[u]まで言い切らない。
唇を閉じたまま、最後に音を止めるように発音するのがコツ。
ハングル文字の基本 「合成母音」
合成母音はその名の通り「母音同士を合成」して使用します。
合成母音は[陽母音, 陰母音, 中性母音]というもので分類されます。
合成母音のルールとして必ず「陽母音同士」、または「陰母音同士」で組み合わせます。「陽母音」と「陰母音」が組み合わさることはありえません。
ただし「中性母音」に限っては、「陽母音」と「陰母音」のどちらとも組み合わせることができます。
母音の分類について
陽母音 : ㅗ ㅏ
陰母音 : ㅜ ㅓ
中性母音: ㅣ
さいごに
韓国語は前後の文字の関係性などで「連音化」や「激音化」、「流音化」などといったような音が変化するルールがいくつも存在します。
はじめのうちは自分が思っている読み方と、実際の発音が異なることがわりとよくあると思います。
また韓国語をはじめて最初につまづくところはパッチムの発音、という方が多いようです。
日本語に慣れている方にとっては発音の仕方がまるで違うため、はじめのうちは苦労するかもしれません。
大事なことは繰り返すことです。
読み書きもそうですが、特に発音は頭で考えるだけで身につけることは難しいです。
何度も繰り返し発音することで、韓国語を身につけていきましょう。